エコツアー

エコツアー、最近よく聞かれるこのことばはもともとエコロジーのエコと旅行のツアーを組み合わせたものです。

自然を観察したり体験しながら生き物や自然環境について学んだり、貴重な遺跡を訪ねてその保護の大切さを実感したりしながら、地球と仲良くするために旅行することをエコツアーと呼びます。

エコツアー、エコツーリズムということばは1970年代から使われはじめ、単なるネーチャーツアーではなく、自然保護を旅行の目的に加えるという趣旨が、現在では広く世界中の人々に受け入れられています。

19世紀後半に始まったいわゆるマスツーリズムは100年を経て、大量に集中する旅行者によって訪問地域に利益だけではなく、自然や伝統文化に対するさまざまな悪影響をもたらすことも指摘されるようになりました。

世界的な工業化、都市化、人口増加に伴って地球環境は悪化し、自然地域、とくに途上国への旅行が盛んになるにつれて、観光資源となる貴重な生態系を守る必要が叫ばれるようになったのです。

そこで、環境保護のために自然地域に利益をもたらす観光開発の重要性が注目されるようになりました。

エコツアーにはさまざまな形態のものがあり、こどもから大人まで楽しみながら自然に親しみ、自然の大切さを学べるように考えれています。

もともとは自然保護を念頭においたNPOなどが主催する旅行が多かったのですが、現在では、大手の旅行会社もエコツアーの開発に力をいれているようです。

団体でバスなどを使って観て回るだけの旅行はエコツアーではなく、マスツアーになりますが、旅行社によっては自然地域に行く旅行を単純にエコツアーと呼ぶところもありますので、内容をよく吟味する必要があるでしょう。

本来のエコツアーとは観て回るだけではなく、じっくりと体験し、より知的により深く自然に触れ、驚きと感動を味わうものです。

日本では尾久島へのツアーがエコツアーのさきがけとして人気をはくしています。

これまで物見遊山が中心だった高等学校の修学旅行なども、尾久島エコツアーが選ばれるようになってきています。

子どもたちや、若い世代に自然の大切さを身をもって体験してもらうことで、貴重な地球の自然を守っていきたいものです。

そういう意味においてもエコツアーの持つ可能性には大きなものがあります。

人間も自然の一部です。

すばらしい自然に触れることで私たち自身も生き返り、楽しさや気持ちよさを感じるはずです。

ストイックな環境保護という視点ではなく、自然と一体になって生きていくとはどういうことかを考えるきっかけになるのがエコツアーなのではないでしょうか。

シニア旅行

シニア市場が熱いです。

今後続く団塊世代の退職金を狙って様々な業界が虎視眈々と財布の紐を開かせようとしています。

そのうちの代表格が旅行業界です。

最近ではテレビでもその内容を紹介していますが、まず言えるのが「差別化」という言葉です。

上を見たらキリがありませんが、一般の旅行とは違って、内容がやはり違います。

豪華、贅沢、上品、非日常といった言葉が目を引きます。

無理もありません。

これまで働いてきて得る退職金ですから、これまでの家族、特に奥さんへの慰労の意味もかねて人生の記念碑的なコンセプトで催行されるものが目を引きます。

ですから平均単価も一般旅行より当然高いです。

最近、よく目にする旅行が世界一周の船旅です。

豪華客船に乗り込み、世界各地を船で回る旅です。

まだ今の団塊世代が若いころ、欧米の富豪が行っていたたびの形態です。

それが日本のシニア層にも浸透した来たと言うことですね。

gooリサーチによると、シニア旅行のトレンドは

(1) 国内は1年に数回、海外は年に1回程度の人が多い。

(2) 海外旅行については、「個人手配の旅行」や「会員制クラブの旅行」を使ってみたいという声も高まりつつある。

(3) 観光・リゾート目的が依然中心だが、海外旅行については、語学などを学ぶ目的への期待が高まっている。

(4) 情報収集手段としては、ホームページ・ブログ等への期待度が高まっている。

となっています。